裏話2:カンボジア手記〜中山迅〜
カンボジアに行ったきっかけ、それこそ目的はなかった。
バンコクやプーケットでダラダラするのに飽きた私は、
北京に居た頃憧れていた同級生の女の子の地元ハノイに向かおうと、
カオサンロードの旅行会社を訪ねた。
サイゴンからダラダラ北上しよう…。
そう思いカウンターの女の子に伝えた。
面白い提案が返ってきた。
「プノンペンに寄っていっても出費は変わらないわよ。」
「じゃ、それ下さい!」マックのポテトのように気軽に付けたオプション…
それが私のカンボジア放浪のプロローグだった。
プノンペンの空港から先の情報も、不用意に飛び出した私には無いに等しく、
たまたま飛行機で隣に座ったオランダ人に付いていってチェックイン…
一階でメシを食おうとしたときジイサンが現れた。
………っでGate15?につづく、のです。
12年くらい前の話かなぁ・・・。
カンボジアのツアー募集をよく見かけるようになり、時折あのころを思い出します。
スリルや臨場感は一緒に居たかのような描写ですが
少々本人より格好よさげに感じます。
TBSは一谷さんて人で、テレ朝は末伸さんて人だったと思います。
テレ朝でお金もらった後、末伸さんが
「冒険好きはいいけどボスニアのサラエボには行っちゃダメだよ」
「ほんとに死ぬよ」なんて助言してくれたっけ・・・?
でも、「もし行ったら一番に電話ちょうだいね」とも言ってたけど・・・。
いい人なのか何なのか・・・。
じじいの名前はマエダタケシ。
カンボジア行く人いたら、じいさんの消息教えてください。
生きてたら73歳かなぁ。
最後の日にジイサンから逃げるように出国する時は爽快だったっけなぁ…。
バイクで走りまくってね。
でも最後はちゃんとオチがあって…。
実はベトナムのビザがフライトインONLYだった事に国境で気づいて、
バーツ以外TCしか持たない私は全うに手続きするにも袖の下掴ませるにも金が無く…。
でもちゃんと通過してしまいました。
具体的には書けませんが、傍に居た人に助けてもらった訳です。
私の母がいつも言ってた事をこの時も思い出しました。
「いつでも何処にいても、傍に居る人を大切にしなさい。私はそうしています。
あなたの傍にいる人があなたを大切にしてくれるように。」
リョウが何処に居たっていろんな人と付き合いきってしまうのも、
モテるのも、癒してくれるのも、そういう事かなぁ…。
アナタヤサシイダカラナァ…。
GATEいくつまで続くのか…。
楽しみです。
2004/04 Jin Nakayama
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