Gate14:束の間の休暇、ドイツでスノーボードを体験

ヨーロッパ特有のまずい炭酸水にも慣れてきた頃、
俺は、少し休みをもらっていた。

 

ほんで、デュッセルドルフにおる後輩に連絡をとり
久々に会うことにした。

 

俺は、ザールを発つ時、
絶対またここに戻ってくるぞ、という固い決意があった。

 

その気持ちは、あいつも同じやったと思う。

 

季節は冬。
どうやら、冬といえばスノーボードらしい。

 

そんなスノボ馬鹿に連れられて
俺は、アルプスの山2800mの地点まで来ていた。

 

もちろん嫌々や。
しかも俺は、スノーボード今回が初挑戦や。

 

期待を胸に膨らませ、やってみるが難しい。
ぜんぜんできひんわ。

 

なにが僕がちゃんと教えますから、や。
俺の後輩は、一切教えてくれなかった。

 

てゆうか、コロコロと転がっている俺を、
哀れみの眼でみているようにも思える。

 

まあ2時間もすれば、
余裕で滑れるようになっていたのはゆうまでもないが。

 

そんなおもろかったスノボも
吹雪の中、私服で滑っていた俺たちに
風邪をもたらしたのはゆうまでもない。

 

そんなかんじで、俺たちはザールへ行ったり
ドイツ国内をウロウロして金を使いまくってた。

 

そして、12月31日
ハンブルクで年を越そうとゆう時、
アニキがやってくるので
俺は、ハンブルク空港へ向かった。

 

向かったんは、ええねんけど
あれっ、金あらへんで。
所持金30セント(約45円)。

 

どないしよ。

 

幸い、食料は買い込んであったから
給料日まではもつやろ。

 

なんとか生きていける。

 

とりあえずこのままやったら、電車乗られへんし、
寒いから、俺は家帰った。

 

 

俺の所持金あと45円